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堀 珠 桜
書象会 評議員
謙慎書道展 入選 |
私が実際に書道を意識して書き始めたのは、高校生から大学生にかけての頃です。それまでただ字を書くだけだったものが(形やそれに伴うバランスのみ気をつけていたものが)何か絵画に近いものを感じて、自分の書道に対する意識が変わりました。同時に面白味を感じるようになり、線の表現の仕方や、流れ、線と空間によりこだわるようになりました。前に見た時には分らなかった表現がわかるようになったり、その表現をどれだけ忠実に表現できるか等、自分が出来るようになればなるほど面白く、ますますのめりこんでいくようです。前には気づかなかったん表現をわかるようになる、自分で書けるようになると、自分で実感できるので嬉しいです。
私が習字を始めたのは小学校一年生の時。25歳の今まで稽古を続けてきました。調子の良い時や悪い時の波があったり、疲れてしまって全く書けなかったり(体力勝負の時もあります)必ずしも真面目に続けていたわけではないですが、先生はそれを分かって下さった上でお稽古をして下さいます。教室はとても和やかで居心地がいいです。賞を頂いたり、いい成績を残すことよりも(もちろんそれも嬉しいですが)、書道の楽しさや美しさに、先生は重点をおいておられるようですので、教室はゆったりしています。そうした気負いがないので、好きなことを無理しないで続けてこられたと思います。これからも自分のペースで書道を続けていきたいです。 |
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